日常生活を取り戻す現場で活躍している
言語聴覚士は、健常者に近い生活を取り戻すためのサポートを行っていることが多いです。
例えば、話す、聞く、食べる、感情を表に出すという行為を通じて、患者との信頼関係を築き上げることが多くあります。
このように、なにげないコミュニケーションを通じて、人として大事なものを伝えるのが、言語聴覚士の仕事であり特徴なのでしょう。
また、日常生活の中で重要となる生活態度であったり、マナー意識などを教えることもあります。
まるで母親のように接する人物なのですが、人によっては、聴覚に異常があるということでコミュニケーションをとれない人、もしくはコミュニケーションを嫌がる人がいるのです。
そのため、諭すような形で治療を行う必要もあり、長期を予定して治療を行うことが多いのも、言語聴覚士だけの特徴かもしれません。
近年では、高齢者が増えてきているので、高齢者専門で言語聴覚士として活躍されている人も増えてきました。
言語の場合は記憶障害により適切な言葉を思い出せない、もしくは、会話が上手く行えないので、声をしっかりと出してコミュニケーションをとれないという問題が発生しやすいです。
しかし、このような相手でも信用できる人が身近にいるだけで、気持ちが段々と落ち着いていき、日常生活に対して自信をつける人も出てくるのです。
つまり、言語聴覚士の仕事のほとんどは補助的なもので、すべて指示を出す、指示に従わせるということが少なく、二人三脚を想定して付き合っているケースが多くあります。
他にも、言語聴覚士はカウンセラーとして働くこともあります。
薬、リハビリなどで治療を進めていくのではなく、話を聞いて、現在どのような問題で悩んでいるのかを整理するといった、簡素な仕事にのみ携わることがあるのです。
しかし、人によってはこのような行為を通して、現在の問題を正確にチェックできることもあります。
今では、このような活動を通じて信頼関係を築き上げ、新しい治療を進めている言語聴覚士も増えてきました。
子どもから老人まで必要としている
言語聴覚士の活躍の中には、自閉症、アスペルガー障害で悩んでいる人に対して、治療を行うという活躍も存在します。
このような問題を抱えている人は、大人だけでなく子どもにも存在します。
子どもの場合、自身の問題を大きな問題と思っていないことも多く、そのため、言語聴覚士はこのような子どもにも、正確に症状を伝える必要があるのです。
また、言語聴覚士は心身の問題が元になって社会生活が難しくなった人に対しても、適切なアドバイスを行っていることが多いです。
その際には、友だちのようにつきっきりでアドバイス、指導を行うこともあります。