レクに向けて絵手紙を練習中

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絵手紙の魅力

高齢者向けのレクとして人気が高いのが、簡単な手作業で何かを作ることができるということです。

介護施設では入所している人たちに対し、日中の時間を使って折り紙や切り絵といったものを楽しんでもらっていますが、その他にも「絵手紙」を希望する人も非常にたくさんいます。
「絵手紙」というのは文字通り自分の手書きではがきや郵便用の紙に絵を描いていくということで、ただ文章を書くのではなく、自分の気持を表現したり見る人を楽しませたりということができたりします。
高齢者向けの絵手紙として専用のキットが販売されており、それを利用することで簡単なものから次第に凝ったものまで、少しずつ腕前を上げていくことができるようになっているのです。

レクリエーションとして作った絵葉書や絵手紙を実際に家族や遠方に住む友人・知人に送ることもでき、そこから旧友などと親交を深めていけるという大きなメリットがあるでしょう。

誰かに向けて書く手紙というのは、返事をもらうこともできるものなので、自分が作ったものに対しての反応があるのが楽しく、それがまたよりよい絵手紙を作ろうという意欲につながっていってくれます。

絵手紙を始めるための道具

絵手紙を作成するのに決まった筆記用具があるわけではありませんが、初心者用のキットとしておすすめされているのが「毛筆」「硯・墨」「顔彩(絵の具)」です。

ちなみに「顔彩」というのは顔料と膠(にかわ)を使って作られた塗料のことで、日本画に多く見られる色彩がまとまった形で入れられています。
顔彩にもいくつかのサイズがありますが、一通りの色使いができる18色くらいのものを持っておくと長く使えて便利でしょう。
また、水彩で描くことから「梅皿」や「筆洗い」といった器具があると便利です。

ある程度技術ができてきたら、最後に自分の印を押すようにすると画面がぐっと引き締まります。
そこで朱肉と自分の印を作ったものを用意しておくと、絵が完成したところでそれを押すという楽しみが出てくるでしょう。

絵手紙の作成を楽しんでもらうコツ

絵手紙を作るときにまずしっかり頭に入れておきたいのが、「うまく書こうとしなくてよい」ということです。

もちろん芸術家真っ青なすばらしい作品を作ることができればそれにこしたことはないでしょうが、そうした「作品」として作ろうとすると、どうしても作業が義務的になっていってしまいます。
高齢者の行うレクリエーションとしての絵手紙では、そうした硬い考えはまず捨てて、自分が楽しく書くということをまず第一に考えていきましょう。

絵手紙では季節の風物詩を描くというのが一つのルールになっているので、作業をする人たちがそれぞれ今の季節にあった題材を選んで作成していくというのも、レクリエーションとして盛り上がるポイントになります。

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