コントロールが必要
介護の現場にいるということは、社会的にも重要な意味を持っています。
自分でも、そのぐらいのことは感じ取っていますので、そこまで外れていることではないでしょう。
しかし、あまりに不規則な生活なのであり、考え直したりしてしまうと、本当にこれでよかったのか、自問自答してしまうのです。
本来は、こうした疑問を持たないように、自分をコントロールしなければいけません。
それでも、あまりに不規則な時間が続いてしまうと、どうしても自制が効かなくなってしまうのです。
こうした状態は、正直いいものではなく、辞めていってしまう人も出てきます。
私も注意していかなければいけないことは重々わかってはいるのです。
歯車が狂えば戻すことはできなくなる
介護士の仕事を考えると、日勤に早番、遅番、さらに夜勤が出てきます。
この中のどれかだけをやっていくのであれば、リズムはあまり狂いません。
ところが、実際の現場では、これがぐちゃぐちゃに進んでいくことも珍しくないのです。
私の場合、まだ年齢も30歳に届かない状態ですので、ある程度は肉体的に耐えることができます。
昼夜が逆転しても、体力的に支障をきたすほどではなく、何とか均衡を保つことができているのです。
だからといって、これから先も大丈夫だとは言えないでしょう。
このぐちゃぐちゃな状態も、パターン化すれば適応できるものなのです。
ところが、そうは言っていられないだけではなく、自分たちでも戻そうとあがいてしまうのがアリジゴクの始まりになります。
誰かが狂わせれば、みんなの予定が狂っていくように、何とかしようと思うと誰かが狂いを生じ、やがて自分にも返ってきてしまうのです。
これが介護の仕事の怖いところで、そんなに人数もいないのに、歯車がとても狂いやすくできています。
精神的な摩耗に耐えられなくなり
昼夜が逆転したり、あまりに複雑な時間管理に追われたりし始めると、だんだんと精神を摩耗してしまうことになるのです。
介護士が辞めていく原因の一つが、こうした精神的なことであり、ひどくなれば人間関係も破壊していってしまいます。
一度崩れ始めれば、もうせき止めることはできないのですから、事前に注視しておくしかありません。
私も何人もの人が、こうしてやめていったのを知っていますし、目の前で見ています。
昼間に特化した仕事を探したりしなければいけないのですが、そうした人は洗濯もできなくなってしまっているのです。
介護の現場は、本当に過酷なのが現状です。
それでも、社会に貢献したいと思っている人が出てきているのは、まだ救いがあるでしょう。
ですが、そろそろ考えておかなければ、自然と崩壊してしまうことだってあるのです。