大変と考えられがちな介護の仕事
介護の業界で働いていると、今後どんなことが起きるのか、どんな業界になってもらわなければ困るのか考えることがあります。
考えていかなければいけないことなのですが、なかなか反映されないことでもあるでしょう。
その中の一つは、やはり私のような男性介護士を増やすことなのです。
自分が働いているからいえることでもありますが、本当に少数しかいません。
女性の仕事であると勘違いされることも多く、仕事がないから介護の仕事にしたのだろうといわれることさえあるのです。
これはあまりに偏見です。
しかし、これもまた事実であるということを忘れてはいけません。
社会的に見て、介護の仕事は底辺であると認識されてしまっているのです。
こんな悩みを吐露する人は、実にたくさんいます。
>>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10128474930
こうした誤解を解くことは容易なことではないでしょう。
私のように働いている人間から見れば、経済学を生かすのと介護技術を生かすのは、何ら違いはないのです。
それを社会的な位置から変えていかなければいけないのでしょう。
私一人ができることではありませんが、訴えられるときにはもっと前面に出していかなければいけません。
そうならなければ、今後の介護はなくなってしまうのではないでしょうか。
払うだけというわけにはいかない給与水準という大きな問題
給料という大きな問題も、男性介護士が増えない原因です。
私は独身ですので、自分が生活できる分があれば問題はありません。
悲しいことではありますが、両親もいませんし、兄妹もいません。
自分以外の支出という部分がありませんので、本当に自分のための収入になるのです。
だからこそ、ほとんど問題はありませんが、これが家庭もあり介護しなければいけない両親でもいたらどうでしょう。
介護福祉士の給与水準というものを考えた場合、資格を持っているためまだましなほうです。
ですが、まだまだ低すぎて働くことができないという人もたくさんいます。
これにも社会的な問題があるのが事実です。
給料を払うとするのであれば、それだけの実入りがなければいけません。
介護という社会システムの中にあるのですから、国からの補助もいれて収支が成り立つようになるのです。
給与水準を上げようと考えるのであれば、収入を増やすことになるでしょう。
ところが、一人当たりの負担を増やすのであれば、これは社会システムとしての問題も出てきてしまうのです。
だからといって、国の補助が増えたりするわけでもないため、介護福祉士を含めて介護職の給料は上がってはいっていません。
こうした問題をクリアしていかなければ、男性介護士はふえないでしょう。
ビジネスとして考えていかなければいけない部分ですが、社会構造的な問題を改善しなければいけないのではないかと思っています。
これは経済学を学んできたからこそわかることと、最近思うようにもなりました。