男性が少ない仕事
介護の業界ということを見てみると、私みたいな男性の介護士の数は、圧倒的に少ないことがわかります。
女性の職場と呼ばれてしまうほど、比率が偏っているのです。
それも、ちょっとというのではなく、かなり偏っています。
実際に自分でも最近気が付いたことではありますが、それが何かおかしいとは思っていまいのです。
これは、介護する側でもされる側でも同じことで、改めて考えてみないと、その偏りがわからないというのは、問題も抱えているといえるのではないでしょうか。
イメージが邪魔をする
介護という仕事が、どこかで看護という仕事と勘違いされているということもあるのかもしれません。
ケアをするということでも、男性的なものではなく、女性の持つ気遣いのようなものが必要で、イメージが邪魔をしているということもあるでしょう。
家事に近い部分があることも確かです。
そうなると、男性が何かをするというより、女性にしてもらいたいと感じてしまうこともあります。
これは、介護士側でも思ってしまっている部分があるのです。
同性介護と介護される側の意識
同性介護ということが重要なポイントとなってきます。
どんなに年齢を重ねても、女性は男性の介護を拒みます。
たとえば、入浴をするとしても、男性に介護をされたくはないと思うのです。
本当は、力の違いからも、男性が介護するほうが楽であり、安全性も高まります。
しかし、どうしても裸なのであり、男性に介護されるのは嫌がられるのです。
逆を考えてみると、男性は女性に介護されることを拒みません。
ほとんど気にすることはないのです。
こういった部分が、男性の介護士という存在を否定してしまってきていることも、確かなことといえます。
男性介護士が増えてほしいのに
介護という現場で考えるのであれば、性別はあまり意味がありません。
私のような男性であっても細かな気遣いはします。
しなければ、仕事にはならないのです。
介護は肉体労働です。
私はあまり気にしていませんが、女性にしたら相当重くつらい場面もあるでしょう。
車いすからベッドに移るだけとしても、全体重がかかり、そこで動かれれば女性一人では限界も出てきてしまいます。
こうしたことは、一般的に介助といって区別していますが、本当に力が必要です。
技術的なコツもあることは確かですが、安全ということを考えると、私だって力があればと思ってしまうことがあります。
もっと男性の介護士が増えていくべきだと思っていますが、私も含めてこの給与水準ではつらいと思うことも出てくるでしょう。
決して高給取りではないため、結婚を考えてしまえば、続けることはできなくなるのかもしれません。
だからこそ、介護福祉士という資格は取りましたが、それでも難しい問題になるのでしょうね。