資格をとることを前提に
私の場合、介護士になったのは、偶然ともいえる小さなきっかけでした。
それが現在につながっているわけですが、意識して介護士を目指したいと思っている人もいるでしょう。
介護という現状を考えるのであれば、資格は必要がないかもしれません。
そうやって言われてしまうこともあるのは、確かなことなのです。
しかし、介護士として働いていけばわかりますが、介護には多くの知識が必要であり、学んでおかなければいけないこと、わからないことも多いことがわかります。
介護士ということを認識されていない人は、かなりの数に上るでしょう。
社会的に評価が低く、そんなところで働くべきではないといわれてしまうこともあります。
それでも、多くの介護士が必要なことは事実なのです。
そこで、介護の現場で働きたいと思うのであれば、介護福祉士の取得を前提にするべきだと思っています。
資格がなくてもできますが、知識ということではなく、社会的な認知としても取るべきなのです。
国家資格というだけでも、社会からの認知は大きく変わっていくことは、私もよくわかりました。
人間として成長することと勉強の違いを考えて
介護福祉士という仕事をしていて、よく分かったことは、私自身が大学で勉強をしたりしていても、人間としては全く成長していなかったのだということでしょう。
これがあるからこそ、介護福祉士という仕事を続けているのかもしれません。
人と接するということだけではなく、生涯があったりすることで、介護が必要になってしまった人と時間を共有すると、その心や価値観に触れるようになります。
そのなかで、一緒に考えてみたり、共感してみたりすると、人間として成長することができるようになるのです。
これは勉強ではありません。
介護の現場で勉強したいと思うのはとても大きな間違いで、勉強はほかの時間でしなければいけないのです。
その結果、自分が経験を積み成長へとつながります。
難しいことでうまく表現ができませんが、心が豊かになっていきます。
人間としての価値観も、だんだんと変わってくるでしょう。
人間は、言葉を話すことができ、感情を出すことができます。
さまざまなことを教わることができることだけを考えても、介護士の仕事はやっていてよかったと思うことができるでしょう。
難しいこともたくさんありますが、頑張って仕事をしてみてください。
きっと良かったと思うことができるはずです。