丁寧な対応をすること
介護士をしていると、いつも悩み事にぶつかっていきます。
それをひとつひとつ考え、対応していくことが重要なんだと思っているのです。
大事なことではありますが、大体誰もがぶつかってくるのがご飯を食べてくれない人の存在だったりします。
食欲が落ちて一時的に食べてくれないというレベルから、認知症によって食べないというレベルまでさまざまで、いろいろな工夫をして対応していくことになります。
認知症の場合には、食べ物であるということが認知できなくなってしまうことが問題です。
健康な人にはわからないことではありますが、昨日まで食べていたものであっても、今日はそれを食べ物と認識できないかもしれません。
これが認知症の難しさなのです。
そんな時には、周りが食べている状況を見せ、改めて食べられるもの、食べることというのを認識してもらうようにします。
私自身が目の前で食べてあげることも効果があったりしたこともありました。
人によって違いがありますので、絶対ということはありません。
口を開けるということ自体がわからなくなってしまうケースもあります。
健常者では想像がつかないことで、イライラしてしまう人もいるかもしれませんが、口の中に入れば咀嚼できるのです。
ほんのちょっとのことがわからなくなってしまうことも出てきますので、ゆっくりと対応していくことが求められる瞬間でしょう。
こうしたことを繰り返しているのです。
試行錯誤の繰り返しと介護士の頑張り
現在も食べてくれない方がいます。
なかなか改善することができず、体力の消耗が見られてしまっているのです。
それでも、最近はちょっとだけでも食べるということを認識していそうで、一口口に入れることができれば、食べることもあります。
食事を拒否しているのではないということがわかりましたので、何でも試していかなければいけないのでしょう。
もしかすると、食事の品数が多かったりして、判断がうまく取れず、怖くなってしまっているのではないかとも思っています。
明日は1品に限定し、食べられたら増やすといったことをしてみようと話し合いもしました。
介護の仕事って、こうやって、毎日試行錯誤の繰り返しだったりするのです。
身体の不自由さをサポートする介護の仕事は日常的に人が行うことのお手伝いをします。
しかし介護の仕事は体だけではなく気持ちの面でのケアをしていく必要性があります。
そして何か問題な行動が起こった時はなぜその行動を起こしてしまうのかを洞察し理解が必要です。
そのために介護は勉強もたくさんしておかなければなりません。
様々なケースを見たり理解があることによって対応を考えたりすることもできます。
介護の現場はいつでも相手の心に根ざすための創意工夫を行っています。